仕事がある。笑顔になれる。

あの日から1年。

瓦礫は片付けられたように思えますが、浜の姿は変わっていません。
いや、何一つ風景の変わらない浜もあります。

つくり手さんが言いました。
「一年たちました。
いろんな思い出ときれいさっぱり別れてきました」と。
その気持ちは未来へ一歩踏み出す勇気と共に、
多くの不安が同時進行で進んでいます。

被災地では、仮設住宅での生活がつづいていますが、
あと1年程度でその仮の住まいから出なくてはなりません。
失業保険もこの春で終わる現実もあります。
どうしたらいいのでしょうか。

仕事こそが、いま被災地に必要不可欠です。
明日の生き甲斐、張り合い、家族との生活…。
その営みを支えるのは仕事しかありません。
クルマも十分にありません、だから遠出はできません。
子供がいれば尚のこと、外出もままなりません。
だからこそ、家でできる内職な手仕事が、いちばん嬉しいのです。

ミサンガ作りの女性たちは、今日もその手を休めません。
家族のため、子供たちのため、孫たちのために…。
さきはまだまだ見えませんが、
仲間たちの笑い声や手にする工賃が彼女たちを奮い立たせます。

浜のミサンガ「環」は浜の女たちの誇り、生きがいです。
すでに岩手・宮城の300人近い女性たちは、
日本中の皆さんのおかげで 1億円近い手仕事の賃金を手にしました。
心から感謝いたします。
ありがとうございます。
「ミサンガづくりの現場から」というブログもはじまりました。
各チームの日々を、お伝えしていきます。引き続き、ご支援ください。

ミサンガの販売代金 1,100円(1セット・税込)のうち、
材料費や販売経費、諸経費を除いた、576円が作り手の方々に。
また、材料である網を切ったりする二次加工を担い、
作り手さんをサポートする現地の被災企業・被災者の方々にも
1セットにつき150円近く(為替や材料費の変動で変化)が支払われ、
合計700円以上が被災地に届いています。

※ これは被災地に仕事を創出して収入を生み出す「Cash for work」という手法で、被災し、仕事を失った方々の「仕事創出」「自立支援」「やりがい」などを支援&サポートしていく仕組みです。多くの途上国の災害復興の場面で採用されてきた実績があり、たとえば2004年のインド洋大津波災害の被害を受けたインドネシア、2008年にミャンマーを襲ったサイクロン災害、2010年のハイチ大地震など、こうした災害では多くのNGOや国連機関によりCFWが実施され、その効果を挙げてきました。

CFW-Japanは「環」を応援します。

浜のミサンガ「環」づくりは、浜の女性達による画期的なしごとです。彼女達が生み出しているものは、ミサンガそのものだけではありません。彼女らの復興への決意と、わたしたちの支援したいという思いを「環」につなぐというコミュニケーションこそ、彼女らのしごとの本質です。

「しごとをつくる あしたをつくる」
キャッシュ・フォー・ワーク・ジャパン 
代表  永松伸吾 ( 関西大学社会安全学部 准教授 )
CASH FOR WORK

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